慶応元年(1865年)から続く老舗ですが、
そもそもはもっと古く、京都の大仏通りの店だったという。
今の店は京都駅からも近い三十三間堂前にあって、
近くに京都国立博物館もある関係でこの店によく寄ります。
甘春堂の喫茶は、雰囲気がとてもいい。
古い町屋風の暗い店内には中庭がある。
http://www.7jyo-kansyundo.co.jp/cafe/
京都の大仏って?奈良の大仏の間違いじゃなくて?
と思われる方も多いでしょう。
そうなんです。今も位置を変えて存在する方広寺に
奈良の大仏よりも大きな京都の大仏があったのです。
↑ 豊国神社、方広寺の大仏殿(洛中洛外図より)
あの秀吉の命で建立、秀吉が亡くなってから完成。
この文字が家康の文字を引き裂いたという言いがかり?
で大阪の陣の引き金になったと有名な鐘、
実は家康側からこの文字列で事前に許可があった説も・・)
京都に限らずですが、
有名な神社仏閣の参道には美味しい老舗がある。
そして、ただの饅頭でも嘘みたいに美味しい場合が多い。
昔はそのような場所は、ご利益のあるテーマパークみたいなところでした。
京都の寺院一つ建てるのにも何年、何十年と大変な労力とお金と職人の技が使われている
今でも維持費を使い、お金のかかり方は今のテーマパークなど足元にも及びません。
甘春堂は今の通りから一筋裏側の大仏通りで(参道跡が今も残る)
大仏餅を供してしたといい、最近それが復刻されています。
http://www.kanshundo.co.jp/okashi/kanban/daibutu/index.htm
かき氷は繊細な氷に桃の果汁ソースがすでにたっぷりかかった上に
エクストラ桃ソース+桃のジュレをオンです。
他にも、京都タワー的な?抹茶のパフェ、
京都のいい抹茶は
まず色が鮮やかで味の深みや香りが違って、
インスタントと淹れ立てのコーヒーくらいの違いがあります。
後ろに写る掛け軸も秀吉。
京都の味もピンキリですが、
一流の食材が日本、世界から集まった歴史のある地、
京都人のプライドが
今も美味しいものを作り出している気がします。