京都から地下鉄の最終、六地蔵から
バスで醍醐寺へ。
豊臣秀吉が最晩年なくなる少し前に
豪勢な花見をした(醍醐の花見)、今でも有数の桜の名所。
僕が訪れたのは、
残念ながら桜の季節ではありませんでしたが、
人がまばらでのびのび歩くことができました。
五重の塔
ここの五重塔は屋根の部分がとても横長で
ズシンと垂れているようにさえ見える
屋根を支える木組みが幾何学的で見応えあり。
醍醐寺三宝院庭園
なんと豊臣秀吉自身の作庭。
枯山水は本来、水がないから仕方なく砂で作られるもの、
水や、海を想像するものなのに、
ここには枯山水も、池も滝も同時に存在するのです。
何でももってこいの面白さですが、
無粋な感じは意外にも全くない。
ひょっとして秀吉自身のアートの感性は
千利休によって磨かれたというよりも
秀吉自身のアート感覚もまた、
独特でしっかりしたものだったかも知れません。
まばゆいようなアミューズ感たっぷりの日本庭園です。
(撮影禁止のため庭の写真はありません)
醍醐寺霊宝館
何千とある醍醐寺の国宝コレクションの一部を
展示してあります。
だだっ広い空間が中央に広がり、
醍醐寺の山から担ぎ降ろした仏像が並んでいます、
生き生きと体温さえ感じるくらいリアルで、
上から、しかと睨みつけてきます。
他には俵屋宗達の筆による雅な作品もあったり、
醍醐の花見に参加したメンバーのリストや
詠まれた歌も残っていて、
秀吉のペンネーム(松)による歌も展示されています。
ヨーロッパのルネッサンスから100年後の桃山時代、
江戸時代の入り口まで生きた、
秀吉の息吹を、感じさせてくれる寺です。