月別アーカイブ: 2013年11月

嵐山(船遊び~嵯峨野路~天龍寺)

船

今年は台風の被害により痛手を受けた嵐山も
すっかり元に戻り秋の行楽でにぎわっているようですね。

桂川が渡月橋のわずか上流で急に段になり静かな大堰川となる
狭くなるのは舟遊びができる穏やかさの演出のためのものだとか・・。
遥か昔、京都の街を造った秦氏が
手掛けたインフラの一つだと聞きます、ロマンですね。
大堰川

鴨
嵐電駅の回りは、
寺町通りに並んで観光っぽい店が多いので、
それはそれでいいとして、
大人の観光という意味で薦めるとすれば。

大堰川の船遊び・・
川から観る自然保護された山の景観が素晴らしい、
船頭さんが川の底を竿でつつきながら進む風情は
ベネチアのゴンドラに劣りません。
船遊び1
天龍寺・・
規模も庭の風情も、泣き龍も見応えがある。
幕末の薩長戦争の舞台でも有名、
冬に訪れた際の雪の舞う庭を忘れられない。

天龍寺
嵯峨野路・・
有名な竹林までの田舎道、
雑踏を離れて素朴な道すがら和やかな空気が心地よい。

竹林

美味しいものは・・

飲食のお薦めは別記するとして
いつも立ち寄るのはJR嵐山駅近くに2件並ぶ鶏肉惣菜屋さん。
(普通な店なので、詳しく書けなくて申し訳ない)
京都で面白いのは地元の人が行くような商店街。
こういうところには手軽で本当に美味しいものがある。

ここの惣菜屋の鮎の甘露煮を必ず買って帰ります。
まずFATで大きい、ホロホロで舌にまったりとくる甘辛の子持ちの鮎は最高、
ごはんとの相性は言うまでもない。

貴船

 

女性の間で人気のこのエリア、

縁結び、パワースポットだとか水占いなどが女性好みなのでしょう。

あまりにメディアで盛り上がるところを避けたくなる性格ですが、

やっぱり無視はできないだろうということで夏の暑い盛りに

川床を求めて行ってみました。

 

まずいいのは出町柳駅発の叡山電車。

観光用に外に向いたパノラマ電車が旅情を誘います。

京都造形芸術大学などがこの沿線にあることを知ったりして

京都市街から少し乗るだけで村のような田舎らしい景色になり

ゆったりした気持ちになれる。

貴船1-1

貴船に着き少し見渡すと、ここは箱根かと・・。

いかにも都会に近いリゾートの様相。

しかし貴船神社はさすがに人気の場所だけあって階段で写真を

撮るとどこから撮っても様になる。

自然とバーミリオン(朱色)のコントラストがいい。

貴船神社1

川床ですがここの涼しさはかなりのもので、

マイナスイオン度は貴船でしかなかなか体験できない。

川床1

他にも京都には川床がありますが、川の真上にある川床は知る限りではここだけ。

夏休み、踊る水しぶき、山、川、蝉、鮎、全ての要素が美しくパッケージされる場所。

さすが一流のリゾート。

貴船WEB

そしてここを離れてから思うのは、心がすっきり洗濯された様な感覚。

これは単にきれいな自然に触れたということを越えた

貴船パワーとでもいうものでしょうか?

水神を祭る、京都の中でも歴史が古い神社であり、

女性が丑(うし)の刻、

白装束に松明を口にくわえる呪詛の伝説さえあるという魔界への入り口?

そんなことに気付かないまでも、清らかさに任せ心洗われて、

記憶に残る水のパワーをいただく場所がこの貴船なのでしょう。

貴船神社2

ますだ

ますだ

先斗町の筋沿いにある一品料理屋。

歴代の作家、文学者のたまり場。

先代のおかみさんが南禅寺にある

あの 瓢亭におられたとのことで

かなりこだわりの味です。

しめさば

京都の夜の食事は

祇園を中心にちらばる観光客向けの

1万円程度の店、いかにも京都らしいけど

それなりのもので、押しなべて同じメニュー同じ値段。

それと同じ程度の用意で「ますだ」では

次元の違う味の世界へ連れていってくれる。

いわゆるおばんざいのようにカウンターに

食材が陳列してあります。

カウンター

京風の味はダシが決めてといいますが、

やはり浸透率の高い京都独特の水が醸し出す

風味を引き出すセンスで全てが決まります。

さじ加減で天国か、地獄か?

なす

ここへくれば憤怒の表情の不動明王でさえ

微笑んでしまうことでしょう。

京都ブログ

 

このブログは最近の私の趣味、京都巡りをご紹介するものです。

京都は何層にも重なる歴史もそして現在も、

面白さと不思議さ、美味しさに満ちたワンダーランド。

旅の参考にしていただけたらと思います。