先斗町の筋沿いにある一品料理屋。
歴代の作家、文学者のたまり場。
先代のおかみさんが南禅寺にある
あの 瓢亭におられたとのことで
かなりこだわりの味です。
京都の夜の食事は
祇園を中心にちらばる観光客向けの
1万円程度の店、いかにも京都らしいけど
それなりのもので、押しなべて同じメニュー同じ値段。
それと同じ程度の用意で「ますだ」では
次元の違う味の世界へ連れていってくれる。
いわゆるおばんざいのようにカウンターに
食材が陳列してあります。
京風の味はダシが決めてといいますが、
やはり浸透率の高い京都独特の水が醸し出す
風味を引き出すセンスで全てが決まります。
さじ加減で天国か、地獄か?
ここへくれば憤怒の表情の不動明王でさえ
微笑んでしまうことでしょう。