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マグリット展(京都市美術館)

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京都市美術館で10月12日まで行われている「マグリット展」、
8月の京都ライブの折に観てきました。
六本木で行われていた時には大変な混みようでパスしたので
京都で観ようと決めてたのです。

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京都市美術館は岡崎エリアの他の施設同様、
江戸川乱歩の時代の雰囲気を持つクラシックな美術館。
優雅で映画のセットに入り込んだような気持ちになれます。
東京のような混雑は全くなく、涼しげな空間、
ゆったりと拝観する贅沢なひと時となりました。

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マグリットはシュールリアリズムの中でも
異彩を放つ画家ですが、そのイメージ力、発想力の新鮮さに
触発されてきました。
重要な作品が豊富に並 んでいて、
これだけのアイテムを一度に観ることができるのは
この先ないだろうと思われました。

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マグリットの作品の歴史と近いからでしょうか?、
京都市美術館のクラシックさがとても合っていて、
これもまた特別にシュールなケミストリーが働いていたと思います。

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京都の古き良きものは多層に渡る。
京都市美術館のような近代の建物に触れることも京都の楽しみですね。

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ライブの後、打上げをさせて頂いた京都五条の「蜃気楼」さんにて

 

 

醍醐寺

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京都から地下鉄の最終、六地蔵から
バスで醍醐寺へ。

豊臣秀吉が最晩年なくなる少し前に
豪勢な花見をした(醍醐の花見)、今でも有数の桜の名所。

僕が訪れたのは、
残念ながら桜の季節ではありませんでしたが、
人がまばらでのびのび歩くことができました。

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五重の塔

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ここの五重塔は屋根の部分がとても横長で
ズシンと垂れているようにさえ見える
屋根を支える木組みが幾何学的で見応えあり。

醍醐寺三宝院庭園

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なんと豊臣秀吉自身の作庭。

枯山水は本来、水がないから仕方なく砂で作られるもの、
水や、海を想像するものなのに、
ここには枯山水も、池も滝も同時に存在するのです。
何でももってこいの面白さですが、
無粋な感じは意外にも全くない。

ひょっとして秀吉自身のアートの感性は
千利休によって磨かれたというよりも
秀吉自身のアート感覚もまた、
独特でしっかりしたものだったかも知れません。
まばゆいようなアミューズ感たっぷりの日本庭園です。

(撮影禁止のため庭の写真はありません)

醍醐寺霊宝館

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何千とある醍醐寺の国宝コレクションの一部を
展示してあります。

だだっ広い空間が中央に広がり、
醍醐寺の山から担ぎ降ろした仏像が並んでいます、
生き生きと体温さえ感じるくらいリアルで、
上から、しかと睨みつけてきます。

他には俵屋宗達の筆による雅な作品もあったり、
醍醐の花見に参加したメンバーのリストや
詠まれた歌も残っていて、
秀吉のペンネーム(松)による歌も展示されています。

ヨーロッパのルネッサンスから100年後の桃山時代、
江戸時代の入り口まで生きた、
秀吉の息吹を、感じさせてくれる寺です。

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京都国立博物館

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2014年にリニューアルオープンとなりましたが、
2015年にようやく念願の入場となりました。

今博物館が建つ、
三十三間堂の向かいにあるこの場所は
かつて大仏通りと呼ばれ、奈良の大仏よりさらに大きい
大仏が秀吉によって建立された場所で
仏像の参道だった場所。

僕が訪れた時は「狩野派、永徳の後継者たち」を
展示していました。

狩野派は言うまでもなく、幕府お抱えの絵師の家系。
当然京都にもゆかりが深いわけですが、
制作から300年~400年経っているのに絵の保存状態がよい。
修復もされていることとは思いますが、それにしても、さすが。

この展覧会で気に入ったのは、
ダイナミックな永徳と全く逆で、繊細な筆さばきと言われた
永徳の長男、光信の「花鳥図屏風」

この頃の絵師は描くものにカテゴリーごとのパターンがあって、
そのパターンを踏襲するがゆえ、誰が描いても構図などだいたい似たものにはなるのですが、
それでも光信の描いたものは、
天国があったならこういう場所ではないかと思わせるようなリアル仮想楽園、
幸福感に包まれた。

他には狩野派の中でも秀でた才能と言われた探幽の
「松に雀図壁貼り付け、襖」も圧巻でした。

金箔や塗料の保存状態が特によく、ピカピカとゴージャス、サイズも大きい。
松の構図の迫りくるような迫力と、マクロな細かい描写のクジャク、そして目にも鮮やかな緑。
この絵を見るだけでも価値があったと思う。

他にも洛中洛外図屏風の京都のお祭りの絵に、外国人や、かなりおかしな仮装の人を見つけたり、
時間があればもっとじっくり見たかった。

そして2014年に新たにオープンとなった
平成知新館へ・・。

平成知新館では、仏像などの展示が行われていたのですが、
まるでニューヨーク近代美術館のアジアセクションの展示のように
明と暗、メリハリのついたライティングが施され、
肉感的な3Dの迫力に思わず息をのむ。

パリのオルセーに行くと有名な画家の作品でもトップクラスのものが
ゴロゴロありますが、それに似た日本画の極みがここにありました。

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周辺には秀吉の時代からある甘味屋さんもあり、
七条を東山方面に上に登ったところには「手作りの洋食屋さんきっちん里」があり、
ハンバーグ入りグラタンが美味しい。

京都に訪れて雨が降ったりしたときには
このような博物館で過ごすのもいいかもしれませんよ(^^)