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宇治 上林春松本店

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上林春松本店

宇治はお茶で有名ですが、その中でも上林は
秀吉や徳川と直接付き合いがあったことで有名です、
味も将軍のお墨付き。
まろやかで深みがある。

特に菓子の甘みと重なった時に
広がるスープのような宇治茶独特の出汁感?はたまらない。

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お抹茶はスフレかクリームのような柔らかさ。
味が濃いので少量でエスプレッソ的に満足度が高いです。
土産を買って歩いて宇治駅へ。

宇治の道すがら見つけた気になった造形。その1

プラモデラーだからこそ気になる
鉄塔のトラス構造。
宇宙基地みたいなどこか昔のロボットみたいな可愛いNTT携帯の電波塔。
しばらく見とれました。

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そしてその2
宇治駅から見えた大きな煙突は
ピンクフロイドのジャケットのように意味ありげに見えました。

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奥丹

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清水にある有名な豆腐屋さん。
いかにも古くからある石臼のようなものに囲まれた調理場をテレビで観た事があったので行ってみました。

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暑いので冷奴のコースを頂きました

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京都の味は一口食べて「おお」と美味しさが分かるものもある。
例えば京都で食べたマッタリしたモッツアレラチーズのような濃厚な豆腐の場合、直ぐに美味いと思うけれど、奥丹の豆腐のように瑞々しさの奥にサラッとした喉越しがあるような豆腐の場合

「要するに豆腐、結果は豆腐」と言ってしまいそうになる。

ちょっと待って・・である。
よく味わってみて、
水のように透明感のある豆腐。
その先の喉越しに美味い世界がある。それに気付くも気付かないも
あなた次第。ココが京都の本当の味の世界です。

そういう微妙な味の先を求めていると、

味わいが深くなり鍛えられる気がします。

だけどここで出てきた山椒と白味噌の田楽は
直ぐに美味いと思えるガツンとした味わいでした。
白味噌の甘さにピリッと山椒がいい。京都はうどんなど何にでも山椒をかけますが、山椒自体もどこか違います。

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奥丹は中庭も日本庭園で見事。

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清水の観光の中心地にありますのでどうぞ。

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竹邑庵太郎敦盛 あつもりそば(丸太町)

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京都らしい石畳の小路を入った奥にある見つけにくい店。

BOSEスピーカーから流れるピアノジャズ、アンティークな家具が出迎えてくれる、

洒落た店構えやスノッブな対応に自信がある店独特の緊張感があります。

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江戸前の蕎麦は喉越しなどと言って出汁を少し漬けてすすると言いますが、ここの蕎麦は全然違う、喉ごしやコシでなく濃厚な味わいの蕎麦とでも言いましょうか?

蒸した蕎麦セイロの底に熱湯が敷いてあり麺は熱々、

蕎麦汁もまたヤケドするほど熱く熱せられており、持つためにタオルが巻いてある。

器には九条ネギがこれでもかと山盛り刻んであり(京都の麺類にある傾向)その中に生卵が

落としてある。そこに熱々の汁が注がれて生卵に少し火が通るよう。

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すすってみると・・

 

ふっくらと蒸されたポソッと柔らかな蕎麦を出汁に浸すと、甘くツンと立った醤油とタップリ葱、生玉子が一体となってマッタリ舌をまとう。

あまり味わった事のない、切れ味のいいシャープな醤油の風味がガツンときた。

美味しくても一度食べたらもういい、という美味しさもありますが、この蕎麦の甘美な味は忘れられそうにない。

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甘春堂

 

慶応元年(1865年)から続く老舗ですが、

そもそもはもっと古く、京都の大仏通りの店だったという。

今の店は京都駅からも近い三十三間堂前にあって、

近くに京都国立博物館もある関係でこの店によく寄ります。

 

甘春堂の喫茶は、雰囲気がとてもいい。

古い町屋風の暗い店内には中庭がある。

http://www.7jyo-kansyundo.co.jp/cafe/

 

京都の大仏って?奈良の大仏の間違いじゃなくて?

と思われる方も多いでしょう。

そうなんです。今も位置を変えて存在する方広寺に

奈良の大仏よりも大きな京都の大仏があったのです。

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↑ 豊国神社、方広寺の大仏殿(洛中洛外図より)

あの秀吉の命で建立、秀吉が亡くなってから完成。

 

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この文字が家康の文字を引き裂いたという言いがかり?

で大阪の陣の引き金になったと有名な鐘、

実は家康側からこの文字列で事前に許可があった説も・・)

 

京都に限らずですが、

有名な神社仏閣の参道には美味しい老舗がある。

そして、ただの饅頭でも嘘みたいに美味しい場合が多い。

昔はそのような場所は、ご利益のあるテーマパークみたいなところでした。

京都の寺院一つ建てるのにも何年、何十年と大変な労力とお金と職人の技が使われている

今でも維持費を使い、お金のかかり方は今のテーマパークなど足元にも及びません。

 

甘春堂は今の通りから一筋裏側の大仏通りで(参道跡が今も残る)

大仏餅を供してしたといい、最近それが復刻されています。

http://www.kanshundo.co.jp/okashi/kanban/daibutu/index.htm

 

かき氷は繊細な氷に桃の果汁ソースがすでにたっぷりかかった上に

エクストラ桃ソース+桃のジュレをオンです。

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他にも、京都タワー的な?抹茶のパフェ、

京都のいい抹茶は

まず色が鮮やかで味の深みや香りが違って、

インスタントと淹れ立てのコーヒーくらいの違いがあります。

後ろに写る掛け軸も秀吉。

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京都の味もピンキリですが、

一流の食材が日本、世界から集まった歴史のある地、

京都人のプライドが

今も美味しいものを作り出している気がします。

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coffee house maki
京都にしかない取り合わせのトーストです。
カイワレ大根にキュウリそして分厚いハム、
味付けはなんと鰹節にポン酢味。
想像出来ない味だと思いますが、
これがミスマッチというかサッパリとコッテリが入り混じって
爽やかに美味い
ロケーションも地下鉄出町柳から少し歩きますが、鴨川沿いで、ここまでくれば河原に人がまばらで広々と川下の景色が臨めます。
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前にこのブログで紹介した
大文字焼きはこの辺から撮影したものです。
まだ食べてないけど、くり抜きトーストにサラダを詰め込んだセットが人気のようです。
http://kyotopi.jp/articles/YRYC2
観光の中心からは離れていますが、隠れた面白い店も楽しいかも知れませんよ。
列が絶えない出町柳の阿闍梨餅を買った帰りにでも、
寄ってみては如何でしょうか?

「ヤオイソ」のフルーツサンド

東京でも渋谷や新宿にフルーツパーラーがあって、クリームがサンドされたフルーツサンドはありますが、京都は一味違う。
しかもリーズナブル!
この厚み見てください。

ヤオイソ
思いっきり頬張ったらしっかりと素材の食感があり、そのタップリ感と言ったら。
京都特有の卵サンドが分厚い事を考えると、食べ応えがあって口一杯に美味しさが溢れ出るような<一口ものが>京都の特色の一つでしょうか?

因みにですが、
京都に行くようになる前に、東京などで目にした 京風何々という食べ物は京都には見当たらない場合が多いです。京都以外の地域の人間が京都を想像するような食べ物が京風でしょうか?

京都の中でさえ、東京の企業が町家を改造し

京都っぽいものを提供する場所も多いです。

逆にその方が観光としては京都感があるのかも知れません。

京都は基本洋風好みでラーメンなど味が濃いものも多いです。

牛肉 鶏肉などの料理のコッテリした食材のバリエーションも魅力です^_^

祇園 鍵善良房の葛きり 

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和菓子の店は京都に数多くありますが、

祇園のど真ん中で蔵が見える中庭を望みながらの

広めの店内でいただく和菓子と抹茶のコンビは格別です。

この店で特に有名なのは葛きり。

円筒形のお弁当のお重のような入れ物に段になって入って供される。

葛は白い半透明でキラキラ透き通っていて、それを黒蜜に漬けて食べるのですが、

葛きりには手打ちうどんのような弾力があって、

思いのほかプニプニした食感が心地よい。

ごった返すエリアのオアシス的な空間に是非立ち寄ってみて下さい。

はせがわ 北大路

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たまたま北大路の通りを歩いていて、食いしん坊眼力で

ここは美味しそうと入った店。

鴨川のほとりにあり、ひっきりなしにお客さんが入ってくる。

主に家族連れのファミリーなお店で、内装もレトロでウッディーな感じ。

種類の多いハンバーグやグリルが中心ですが、比較的リーゾナブルな価格で

美味しくお腹いっぱいにいただける。

 

ハンバーグとポークソテーのセットをいただきましたが、

ハンバーグが箸でサクッと切れるほどの柔らかさ、しかしあまり油っぽくなく、

優しい味でもたれません。クセになりそうです。

ポテト、ナポリタンの付け合せまでしっかりとした味付け、

浅草の名店洋食屋に劣らない味です。

後で聞いたら京都出身のアイドルグループの新リーダーが、

京都時代ここに来られていたそう、彼女が家族とここに来た平和な光景を想像しました。

今宮神社

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本法寺に長谷川等伯の涅槃図と
本阿弥光悦の庭を見た帰り、
ほど近い今宮神社に足を延ばしました。

着いた時は夕方に近い時刻、
有名な神社仏閣には参道に必ず美味しいものあり
ということで、まずは京都でエース級に有名な「あぶり餅」を食べました。

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このビジュアルを見て、どんな味か想像できますか?

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アツアツの本物を食べ、
口の中に広がったのは初体験の味覚、食感でした。

誤解を恐れずに言うと
炭火で焼いた高級なみそ漬けの豚ホルモンのようなもちもち感と味。

親指大の餅は中が空洞になったようなもので
炭火の微妙な焦げ加減から
適度な苦みと濃厚な甘辛白みそ味があいまって至福。

いくらでも食べられそうなシンプルかつ
ミラクルな有機物のミクスチャーが何世紀も人を幸せにしてきた。
そして今もなお、現代人の味覚を唸らせる深み。

「あぶり餅」だてに平安時代からやっていない、
京都おそるべし。

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今宮神社の境内に入ると
これまたスイートな出来事が・・。

鳥が鳴いていたのですが、、
それがまるで和歌とかを詠んでいるような節だったのです。
なんてきれいな声、まるで歌声のよう。
作曲家メシアンの「鳥の鳴き声が人の音楽」になったという
言葉を思い出しました。

 

しかもその鳥が節を途中で変えると、
それに答えるかのように一匹の鳥がどこかから
新たな節を、ちゃんと間をおきつつ
返歌するというスイートなひと時。

聴いたこともない美しい鳴き声の二重奏、
サラウンドにしばらく聴き惚れていました。

そして、もしこんなHeavenlyな自然の奇跡が
京都から失われるようなことがあれば
おのずと、世界の自然の奇跡もまた
失われているはずだろうなと、なんとなく思ったりしました。

VIDEOはその鳥の鳴き始めを録画したもの。
どなたかご存知の方があれば、
鳥の名前を教えていただければと思います。

伏見稲荷大社

千年の時を越えて今もなお人々に親しまれている伏見稲荷。

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京都にはまってから

詣でることが多くなりました。

縁起をかつぐイメージがありますが

ここに来るとなぜかもやもやしたものが

すっきりと清められるから不思議です。

秦氏から受け継ぐ神社始祖のパワーとでもいいましょうか?

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鳥居がトンネルのように連なる有名な道の先は

山のように延々続いています。

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道すがら大きな池があり要所要所に売店があり

さながら登山のよう。甘酒やお茶をいただくのも一興。

 

山の上にある

有名な俳優さんの実家が営む売店まで行けば

大きな一枚岩の上から京都南部が一望できます。

頂上からの景色は抜群。

ここまで来るとお稲荷さんといういわれを

納得するというか

コンコンどこかから現れてきそうな幽玄な

空気を感じます。

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そして帰りにお楽しみあり。

これが目当てだったりして、、、。

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参道にある店のいなり寿司やきつねうどん

いなり寿司は関東よりふんわり甘くやさしい味付けです。

いつも行く店があるのですが

各店とも味が全然違いますが、

東京で食べるいなりではない。

微妙な味付けの違いが新鮮。

かつてこの地域に多く生息していたことから

名物となった「すずめ焼き」は

骨が細かくて食べにくかったです。