木嶋神社

   木嶋神社

世にも珍しい三角に重なり合った鳥居。

一部マニアでパワースポットと静かなる話題の場所。

僕が訪れた時もパワースポットマニアとおぼしき女性が少しいたようです。

鳥居の三角の真ん中の部分から泉がわき出て、

その部分がとても神聖な場所であると言われているらしい。

 

伝説のある神社は大抵、その伝説に相応しい

神秘的な雰囲気をたたえています。

まず風が違います、そこだけひんやりする。

温度だけの感覚ではなく

木々の湿度や静けさに包まれているだけで、

異空間に居るという気持ちにさせてくれます。

 

 

 

厳重な格子の向こうに見える、

三角形の鳥居の真ん中は見えるようで、見えない。

この暗さも神秘の重要な要素、

見えちゃいけない、見ちゃいけないよう守るのも、人間の豊かさです。

木嶋神社 三角鳥居

 

教科書で習ったように、大陸から渡ってきた秦氏が

養蚕業を日本にもたらし、京都ではインフラを大胆に行った。

関東にも秦野という秦氏由来の場所がありますが、

秦氏が始めた養蚕の中心地であったこの地が

秦氏に直接由来する神社ということです。

 

鳥居を眺めていたら、

どこからともなく知らないおじいさんが隣にいた。

そして秦氏の話を始める、なんでも秦氏の子孫は普通に京都に暮らしていて

それぞれ代表的な苗字があるのでわかるという話でした。

地元ならではのディープな話題をツラツラと話して下さった。

 

教科書で秦氏は(大陸由来の)などと習った気がします、

その大陸由来の意味が解らなかった。

由来、という曖昧さ。

普通に海外から移り住んだ人たち。

それもインフラや鉄の扱いを日本に伝えると共に、

お互いの国に富みをもたらすWin Winのミッションを持って

入って来た方々ではないか?

 

それは全く持って今の世界も同じで、

日本がアフリカなどでインフラを手掛けようと競争していますが。

発展途上国のインフラはとてもお金になる。

日本の発電は周波数が富士川を境に東と西で別れますが、

インフラの際にアメリカ系とヨーロッパ系で利権が割れたからだと

聞いたことがあります。

 

秦氏は9世紀を中心に日本に渡ってきた、

そして最新の技術を日本にもたらした。

秦の始皇帝の関係者だったという噂もありますが、

中国はとても広い国で西の果てはイスラム圏。

そこまで行けば白人系の方もいらっしゃる他民族的な面もあり、

噂では秦の始皇帝の目が青かったとも言われる。

 

摩訶不思議な鳥居の謎はキリスト教かユダヤ教かなどとありますが、

秦氏がキリスト、あるいはユダヤであった

ということもあながちあり得ないとも限らない。

 

奈良時代の奈良の大仏お披露目の折に、

近隣の国だけでなく遠くインドからもはるばる日本まで、

ゲストが来たといいますね。だから海外に合わせて土足式の建物であったと。

仏教伝来以前から、アジアの平和の為の政略結婚や技術交流が、

想像以上にインターナショナルに行われてきたことを考えるなら、

秦氏という不思議な伝説もさらにカラフルなエピソードとして聞こえてきます。

 

鎌倉の江ノ電みたいに家すれすれに走る、京都の嵐電に乗って、

嵐山に向かう途中に

寄って神秘の中心を覗いてみて下さい。

 

木嶋神社から見えた月

 

http://bqspot.com/kansai/kyoto/76