源光庵
悟りの窓 迷いの窓
丸い窓に切り取られた
緑の庭の見事さ。
すべてはバランスなのです。
ワビサビが行き着いた一つの
象徴的な景色。
僕が行ったときはあまり
お客さんがいなかったので
正座し、その高さから眺めるように
できている悟りの窓、そして
隣の四角い迷いの窓
静粛に正座して眺めることができました。
美しさとは
心を豊かにしてくれるだけでなく
自分を清めてくれるような
思い出をくれるものですね。
源光庵
血天井
は伏見城での事件のあと
血の足跡などが残された床を
移築したものですが、
このようなおどろおどろしい
遺構をわざわざ使ったお寺は
ここだけではありません。
恐ろしいというよりも
武士時代の生きた歴史を
感じることができるものです。
京都で撮った蓮池
蓮からお釈迦様が生まれてきたという
言われ方がありますが、
しなやかな葉の真ん中から
ピンクの花が
頭を出す姿はなんとも愛らしく優しい。
晩年蓮の絵を描き続けた
ジヴェルニーのモネの庭にも
行きましたが、京都に普通にある
蓮池を見たり、豪華にしつられえた
日本庭園を見ても、
モネの庭は実は日本人には見劣りします。
それも当然ですね、海外に見よう見まねで
作ったものなのですから。
モネの絵や感じる目そのものが
素晴らしかったとのだとわかります。
そしてモネがそこまで憧れた
本物の蓮池に触れられる日本、
京都にいられるありがたさを 想います。