月別アーカイブ: 2019年5月

2019年の新作モンナトリエSはトルコガラス!

ツアー開始まであと2週間!
リハも段々全体像が見えてきました。
僕の使用楽器が今までのツアーより増えそうです。

ツアーのグッズとして好評頂いている
僕のプライベートアクセサリーブランド
モンナトリエSの新作です。

新しい素材トルコガラスを
使ったペンダントです。
全体図
西洋と東洋の狭間にある国トルコ、
地中海を思わせる独特のアクアブルー、そして
ベネチアングラスのような職人性とオシャレさを
併せ持ったのがトルコガラスです。
寄り3
実はトルコは昔から興味があって、
食べ物もトルコレストランの味、
クスクスなど口に妙に合うのです。
特にイスラム文化から生まれた幾何学的な
トルコのデザインには心惹かれます。
とってもキュートなんですよ。
寄り2
僕がトルコの商品を扱うブティックに
たまたま入ってこのペンダントトップを見つけたことから
始まりました。
寄り1
どれ一つとしてペンダントヘッドに同じデザインはありません。
今回はプロデュース作品ですが
モンナトリエSのSマークは僕が取り付けています。
拡大
僕が作り上げたアクセサリー作品の展示もあり、
プラモデル的な細やかさで仕上げています。
ラリエット
(9ピン曲げの水晶とサンゴのラリエット。
アメジスト、サファイアなど様々な天然石を繋いだ
カラフルな念珠。
赤瑪瑙、アメジスト、トルコ石の
ワイヤワークネックレストップ)

趣味が高じて昨年、公益財団法人の
アクセサリー指導者資格を取りました。
認定書
音楽以外の僕のもう一つの作品
モンナトリエS。
ライブにお越しになった際には
是非お手に取ってご覧ください。

Realism~Anthology~がリリースになりました

Realismは1988年にリリースされた僕の2nd アルバム。
当時の最新サウンドを取り入れたダンサブルなものや
レゲエ、バラード、ボサノバなど色んなタイプの曲が入っています。
Realism Anthology
Realism~Anthologyは1988年盤とは若干デザインが変わっています。
写真が中央の位置になり影が付いて、写真内に名前が入っています。
大きな違いはたすきの色、1988年盤は群青色がかっていましたが、
今回はアクアブルーのような色です。
ジャケット比較ok
表の白黒写真も今回は写真ストックから、
綺麗に保存してあったオリジナルプリントを
使っています。
(この際に他の写真候補があったことを発見しました)
じゃっけと候補 縮小 OK
スリーブの中身は以前の作品は一枚の紙だったのですが、
今回はブックレットになり1曲ごとのミュージシャンと録音したスタジオ、
情報量が増えました。
アルバムの制作メッセージも添えてあります。

音の方ですが、配信とは違い復刻CDでは
僕がリマスターを監修をし、よりグルーヴィーになるように変えてます。

ボーナストラックの新曲「愛がくれるもの」は作詞に松井五郎さんを迎えて制作。
日本テレビNNNストレイトニュースウェザーテーマとして4月から6月いっぱい
毎日流れています。
軽快なポップソングで少しエレクトロアンビエントな要素も出てきます。

「Somebody’s watching you」はデビュー前のVIZIONというバンド時代の曲。
1983年にメジャーレコードデビューし1枚だけリリースしてますが、
そのアルバムが今になってヨーロッパでコレクターアイテムになり、
日本でも高騰し¥29000くらいで高止まりしています。
ヨーロッパサイトの書き込みを見ると「VIZIONのアルバムはイギリスでは
グラム換算で金くらいの価格だから手が出ないよ」と書いてあったりします。
日本でもほとんど知られていなかったバンドが海外のコレクター垂涎の
アルバムになっているって面白いですね。
psychotic cube ジャケットOK
今回の新録音ではベース亀田誠治さんシンセソロ松本晃彦さんという、
今や巨匠のお二人に参加していただきました。
オリジナル楽曲のアレンジを踏襲して焼き直しています。
ベースもシンセも暴れまくっていて凄いプレイですよ。
ラジオでもかけ始めていますが、めちゃくちゃカッコイイという評判です。
とにかくキャッチーで乗りのいい曲ですので、古い曲という感じがしないと思います。

そしてボーナスのリミックスですが、シングルとしてリリースされた
THIS TIME extended scratch mix はリミックスというより別録音別アレンジと
言った方がいい作品で、英語で歌い直されています。
THIS TIME REMIXジャケットOK
この作品からハウスミュージックを導入しています、この翌年1989年から
本格的にハウスの作品をリリースし3rdの「KISS OF LIFE」
斉藤由貴さんの「夢の中へ」のハウスアレンジによる
ヒットへとつながって行きます。

「THIS TIME remix」のカップリング「THE RIGHT BEAT」は
セミナーでもお話ししたのですが、
政治家や宗教家への冷めた見方とか、歌詞がシニカルで面白い。
「正しいことをしよう」DO THE RIGHT THING に習ってTHE RIGHT BEAT
というタイトルを僕が提案して英作詞をBanditさんに書いていただきました。
2019セミナー写真 OK

IF EVER YOU FALLは「もう一度夜を止めて」の英語詞。
1988年日本香港合作映画「孔雀王」のサントラに使用されたバージョンです。
孔雀王 ジャケット OK
英語詞は秋元康さんの作詞とは全然違っています。
「君の好きなようにしていいよ、
でも別れても僕とのような愛はきっと見つからない」
という内容の歌詞で
これもセミナーで詳しくやりました。
男らしさと女々しさが同居した歌詞ですが、
妙にリアルでこれはこれで味があります。
CMで使われたシングルバージョンのオケに英語詞で歌い直している
レアなバージョンです。

本編11曲+ボーナス6曲の17曲収録された
アンソロジーの名にふさわしいボリュームのアルバムです。
是非お手元にとってお楽しみ下さい。

http://kenjirosakiya.net/special/realism/

6月からはこのアルバムのタイトルを引っ提げたツアーが始まります。
アルバムの曲順で音楽を完全再現します。
昨年1st アルバムの完全再現ライブをやってとても評判がよかった
のですが、全曲アルバムを演奏し終えたら演劇のようなスタンディング
オベーションとなりました。
今回も盛り上がるよう昨年以上に頑張ります!
初めてライブでフルートも吹くよ
2019-3-10 candy man flute

1人でも多くの皆さんにリマスターした音でRealismを聴いて
いただき、音質が上がっただけでこんなに印象が違うのかと
演奏者の息や音質の美味しいところを聴きとっていただけるリマスター
現代ならではの技術によってよみがえった音を楽しんでいただければと
思います。
IMG_7879

http://kenjirosakiya.net/index.php

80年代の音楽はアポロ計画のようなものだった

2019年5月22日Realism~Anthology~リリースまであと一週間。
Realism Anthology
このアルバムは当時スティーヴィーワンダーや
スティングが使っていたことで有名な、
当時1億円もしたというシンセ機材、シンクラヴィアを使って
制作されています。
シンクラヴィア
まだハードディスクレコーダーのない時代に
いち早くハイクオリティーでハードディスクレコーディングできただけでなく、
シンセ音源部分から繰り出されるサンプリング音の太い事、かっこいいこと。
木目のいい家具のような高級感のある音でもいいましょうか?
シンセ界のフェラーリという煌きと風格。
その音のカッコよさが今回はリマスターで手に取るようにわかる。
復刻CDは配信とはリマスターが違います、
復刻CDのみ僕の監修によるもので、
ベースなどがグルーヴィーにぐっと出ている曲もあります。
シンクラヴィアは、
特にTHIS TIMEという曲でお聴きになれます。

ちなみに今、シンクラヴィアはアプリになっています。
シンクラヴィア アプリ

でも音は昔のシンクラヴィアとは似て非なるもので全然違う。
値段が天と地ほど違いますが、それと同様に
音もアプリではペラペラに薄い。人間は多少劣っても、
簡便を優先しているということがわかります。

Realismに参加しているミュージシャンにも注目下さい。
当時の東京のスタジオミュージシャンの技術は世界水準であったと言っても
過言じゃないでしょう。
さらりと弾くプレイがすぐに録音OKなフレーズになるマジックのような録音を経験しました。
あまりにミュージシャンのプレイが素敵で感動で泣きそうになることはよくありましたよ。

今回のアルバムはオリジナル盤とは違いミュージシャンの詳しいクレジットが書いてありますし、
使用されたスタジオも書いてあります。
歌、曲、歌詞、アレンジの他に、80年代にピークだったバブル時代に贅を尽くした音のクオリティー
ミュージシャンのプレイに是非酔いしれて下さい。

新曲や、Bass亀田誠治さんkey松本晃彦さん参加のバンド時代VIZIONの曲新録など
ミニアルバム分6曲のボーナストラックもあり。
できればよいヘッドフォンで聴いて下さいね。
realism 説明
(1988年Realism 発売時のパンフより)

今のレコーディングはそんな贅沢な機材も、大勢のミュージシャンも使えません。
80~90年代半ばまでのレコーディングはある意味
アメリカのアポロ計画のようなものだと思っています。

今のアメリカは有人月面着陸がお金がかかり過ぎてできません。
これから先もずっとできない可能性があるといいます。
それはアポロ時代の大規模なロケットノウハウの細かいところが継承できていないからだそうで、
(どんな技術も使い続けないと廃れるのだそう)
アポロ計画、戦艦大和、アナログのハイビジョン、
ある時代に迎えた技術や文化のピーク。
80年代の音とはそういうものでした。
大和画像解像度高いものB
(僕が作った戦艦大和のプラモデル、全長約30cm。矢印に米粒大の水兵が・・)

その音がパッケージされたRealism~Anthology~は当時の貴重な記録だとも言えます。
スマホも携帯ゲームもなかった時代に。音楽がその全ての娯楽を担っていました。
だからお金を掛けられたし、優秀な人材が多く集まっていたのです。

Realism~Anthology~を引っ提げてのライブが6月東京、大阪、名古屋、京都で
行なわれます。
曲順も含めてCD完全再現のライブ。それだったらCD聴けばいいんじゃないかって?
ヒューマンなパワーで生演奏してCD順に聴くということは特別な体験になると思います。
Realismの世界に浸っていただいて、
演劇の一幕二幕と進んでゆくようなイメージのライブになります。
去年も1st アルバムの完全再現ライブを行いましたが、アルバム演奏終わりで
大きな拍手が巻き起こりました。それもまた演劇的な反応だったと思います。

皆さんが人生のどこかで出会った崎谷の音楽、その音楽を通じて
皆さんの記憶を辿って80年代にタイムスリップしませんか?
きっと楽しいひとときになると思いますよ。

1988年Realismリリース時の崎谷初ツアーThis time tour
ライブ音源から「もう一度夜を止めて」リマスターして動画にしてみました。

Realism~Anthology~ラジオプロモーションが始まりました

5月22日リリースに向けてのラジオプロモーション。
5月6日世田谷FMアフタヌーンパラダイスから始まりました。
アフタヌーンパラダイス
この度の復刻CDのリマスター音源は配信と違い僕の監修によるもので、
配信音源とは違っています。
ボーナストラックには6曲ミニアルバム分の曲が収録されていますが、
その中の新曲「愛がくれるもの」は毎日11時45分から始まる
日本テレビNNNストレイトニュースのウェザーテーマとして流れていて、
6月一杯まで聴けます。

ボーナストラックに収録の
デビュー前のバンドVIZIONの「Somebody’s watching you」は
僕の音楽活動にゆかりの深い2人、
ベースに亀田誠治さん。シンセソロに松本晃彦さんを迎えて新録音しています。
スーパーキャッチーでファンキーな楽曲。
洋楽みたいにシンプルで素材の良さがある楽曲なので
何をしてもカッコよくなる。
1983年にリリースされたこの曲のアレンジを踏襲して、
それに今の僕ができるプロデュース力を加えました。
2019年ようやくVIZIONの曲の良さをお伝えできる時が来たと
思っています。

最近はライブのリハを行っています、
Realismは演奏すればするほど深みがわかる楽曲、
当時の自分の感覚を思い出しながら昔の動画を見て勉強しています。
オリジナルRealismのリリースからは31年経っていますが、
オリジナルに立ち返れば立ち返るほど新しい感じもします。

僕が影響を受けていたアントニオ・カルロス・ジョビン、
モーリス・ラヴェル、
そして当時最新のダンスミュージック。
ハウスミュージックを手掛ける直前の昭和最後期の贅を凝らしたアルバム。
今回のツアーでは完全再現ということでCDの曲順で演奏いたします。
昨年の再現ライブも大変盛り上がりましたが、今年もファンの皆さんと
盛り上がりたいと思います。

1991年4月24日のアコースティックライブより
「GO INTO THE TV」
演奏の渡辺格さん亀田誠治さんのアップの画像もある過激な演奏のテイクです。
特に3:23~メンバーの紹介部分で色んな楽曲が混ざってくるアレンジは、
外山雄三の「管弦楽のためのラプソディー」のイメージで遊びを繰り広げます

仕事帰りに趣味の一眼レフで写してみました。
フジ クマバチ 縮小