Realismは1988年にリリースされた僕の2nd アルバム。
当時の最新サウンドを取り入れたダンサブルなものや
レゲエ、バラード、ボサノバなど色んなタイプの曲が入っています。
Realism~Anthologyは1988年盤とは若干デザインが変わっています。
写真が中央の位置になり影が付いて、写真内に名前が入っています。
大きな違いはたすきの色、1988年盤は群青色がかっていましたが、
今回はアクアブルーのような色です。
表の白黒写真も今回は写真ストックから、
綺麗に保存してあったオリジナルプリントを
使っています。
(この際に他の写真候補があったことを発見しました)
スリーブの中身は以前の作品は一枚の紙だったのですが、
今回はブックレットになり1曲ごとのミュージシャンと録音したスタジオ、
情報量が増えました。
アルバムの制作メッセージも添えてあります。
音の方ですが、配信とは違い復刻CDでは
僕がリマスターを監修をし、よりグルーヴィーになるように変えてます。
ボーナストラックの新曲「愛がくれるもの」は作詞に松井五郎さんを迎えて制作。
日本テレビNNNストレイトニュースウェザーテーマとして4月から6月いっぱい
毎日流れています。
軽快なポップソングで少しエレクトロアンビエントな要素も出てきます。
「Somebody’s watching you」はデビュー前のVIZIONというバンド時代の曲。
1983年にメジャーレコードデビューし1枚だけリリースしてますが、
そのアルバムが今になってヨーロッパでコレクターアイテムになり、
日本でも高騰し¥29000くらいで高止まりしています。
ヨーロッパサイトの書き込みを見ると「VIZIONのアルバムはイギリスでは
グラム換算で金くらいの価格だから手が出ないよ」と書いてあったりします。
日本でもほとんど知られていなかったバンドが海外のコレクター垂涎の
アルバムになっているって面白いですね。
今回の新録音ではベース亀田誠治さんシンセソロ松本晃彦さんという、
今や巨匠のお二人に参加していただきました。
オリジナル楽曲のアレンジを踏襲して焼き直しています。
ベースもシンセも暴れまくっていて凄いプレイですよ。
ラジオでもかけ始めていますが、めちゃくちゃカッコイイという評判です。
とにかくキャッチーで乗りのいい曲ですので、古い曲という感じがしないと思います。
そしてボーナスのリミックスですが、シングルとしてリリースされた
THIS TIME extended scratch mix はリミックスというより別録音別アレンジと
言った方がいい作品で、英語で歌い直されています。
この作品からハウスミュージックを導入しています、この翌年1989年から
本格的にハウスの作品をリリースし3rdの「KISS OF LIFE」
斉藤由貴さんの「夢の中へ」のハウスアレンジによる
ヒットへとつながって行きます。
「THIS TIME remix」のカップリング「THE RIGHT BEAT」は
セミナーでもお話ししたのですが、
政治家や宗教家への冷めた見方とか、歌詞がシニカルで面白い。
「正しいことをしよう」DO THE RIGHT THING に習ってTHE RIGHT BEAT
というタイトルを僕が提案して英作詞をBanditさんに書いていただきました。
IF EVER YOU FALLは「もう一度夜を止めて」の英語詞。
1988年日本香港合作映画「孔雀王」のサントラに使用されたバージョンです。
英語詞は秋元康さんの作詞とは全然違っています。
「君の好きなようにしていいよ、
でも別れても僕とのような愛はきっと見つからない」
という内容の歌詞で
これもセミナーで詳しくやりました。
男らしさと女々しさが同居した歌詞ですが、
妙にリアルでこれはこれで味があります。
CMで使われたシングルバージョンのオケに英語詞で歌い直している
レアなバージョンです。
本編11曲+ボーナス6曲の17曲収録された
アンソロジーの名にふさわしいボリュームのアルバムです。
是非お手元にとってお楽しみ下さい。
http://kenjirosakiya.net/special/realism/
6月からはこのアルバムのタイトルを引っ提げたツアーが始まります。
アルバムの曲順で音楽を完全再現します。
昨年1st アルバムの完全再現ライブをやってとても評判がよかった
のですが、全曲アルバムを演奏し終えたら演劇のようなスタンディング
オベーションとなりました。
今回も盛り上がるよう昨年以上に頑張ります!
初めてライブでフルートも吹くよ
1人でも多くの皆さんにリマスターした音でRealismを聴いて
いただき、音質が上がっただけでこんなに印象が違うのかと
演奏者の息や音質の美味しいところを聴きとっていただけるリマスター
現代ならではの技術によってよみがえった音を楽しんでいただければと
思います。
http://kenjirosakiya.net/index.php